2016.09.03 03:35
ゴミ屋敷になってしまうと、悪臭や害虫の問題が発生してくるだろう、ということはイメージできるかと思います。しかし、同時に「劣化」も招いているということには、なかなか考えが至りません。家は生き物という話を耳にすることも多いでしょう。空気の入れ替えがあることで家は衛生的に保たれますし、それによって劣化速度も遅くなっています。
ゴミ屋敷だと、まず空気が入れ替えされていない場所をたくさん作ってしまい、そこに湿気があれば、それによってカビが発生したり、腐食してしまうこともあります。ゴミ屋敷のゴミを除去すると、その下の畳や床が腐食してしまっていることが少なくありません。浸食が深くなって、家の土台にまで及んでいることも多々あります。
ただ、そこまで家が劣化してしまった場合、もしくは劣化している可能性のある場合は、専門の業者によって点検などをまず依頼する必要があるでしょう。
しかし、自身では到底片付けられないほどのゴミ屋敷の場合、家の点検を業者に依頼すること自体を躊躇される方が多いのです。
自身の家がゴミ屋敷の場合、誰でも他人には見られたくないものです。
しかし、家の劣化の点検の他、ガスのメーターや水道などの点検業者でも家の中に入らなければ点検できない構造の家はまだ多くあります。「人を入れたくない」と点検しないでいると、破損してしまうことになります。
それによって被害は大きくなりますし、後々大掛かりな工事が必要になるなどで近隣に迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。
また、クーラーなどは空気を取り込んで出しているのですから、ゴミ屋敷で空気中にゴミやダニが散乱していれば、それだけで劣化も起こりますし、故障の原因にもなります。結果的に必ず修理業者を呼ぶことになるのですから、ナーバスな電化製品が壊れないような環境作りをしておくことが大切です。定期的に清掃をすることで、ゴミ屋敷になることは防げます。
もし、どうしても自身だけでは片付けができないという方は、一定のサイクルで清掃業者に入ってもらい、ある程度のベースをキープしておくとよいでしょう。1週間に1回は清掃に入ってもらっているという人は、増加傾向にあります。