2017.08.27 14:25
社会問題にもなっているゴミ屋敷は、だらしない性格のせいに誤解されることもありますが必ずしもそうではありません。真面目で立派な仕事をしている人、きちんとした家族でもゴミ屋敷に住んでいることも多々あります。
部屋が片付けられない人は、不安やストレスを抱えている人が多いといわれています。物に囲まれていることで安心感を抱いていたり、ストレスが大きすぎて部屋を整頓する心の余裕がないのです。雑然とした中ではリラックスも難しくさらにストレスが重なり、ますます部屋を片付けることができないという悪循環に陥っていると考えられます。家族で負の連鎖を断ち切って、ゴミ屋敷を脱出する方法はないのでしょうか。
まず、家の片付けが家族の中の誰か1人の負担になっていないか見直しましょう。ゴミ屋敷を解消するには家族全員で問題意識を共有し、誰か1人の責任にするようなことは厳禁です。
たとえば、これまで妻が片付けを主に行ってきて滞っているならば、ストレスとなっている要因は何なのか明らかにして、家族の協力で解決していきましょう。ゴミ屋敷がニュースになるほど増えているのは、それだけ現代社会がストレスに満ちている証拠でもあります。不安な精神状態がそのまま汚部屋、ゴミ屋敷に投影されてしまっているのです。
「片付けられない」ことに一番悩んでいるのは本人自身ともいわれます。ゴミ屋敷をどうにかしたいと悩んでいても自分だけでは解決できず、誰かに助けて欲しいと願っているのです。ゴミ屋敷になるまでに至った原因を突き止め、ストレス発散方法を家族全員で模索しましょう。
しかし、いくら家族で心の問題を解決できたとしても、相変わらず1人に負担がかかっているようではいつ逆戻りしないとも限りません。家の片付けは家族全員でするものと考えを改め、1人1人が体を動かすことは何よりも大事です。家の中のどこを誰が掃除するのか分担を決めるなどして、ゴミ屋敷からの脱出に取り組んでください。
家族が団結してゴミ屋敷を解決しようと同じ目標を持つことができたとしても、それぞれが忙しく、なかなか具体的に動けないこともあるかもしれません。そんな時には、思い切ってプロに相談してみるというのもおすすめです。
廃棄物処理と運搬の許可、古美術商の許可を得ている会社ならば、ゴミの処理はもちろん不用品の買取も安心してまかせることができるでしょう。まずはプロにゴミ屋敷をリセットしてもらい、その後、家族できれいな状態をキープするよう努力していってはいかがでしょうか。