2017.09.29 18:10
ごみ屋敷を片付けると決めたら、ものを減らすことからスタートします。誰が見てもごみと分かる古雑誌、賞味期限が切れた食品などから処分すると、足の踏み場が出てくるはずです。通路を作らないことには内部に入っていけないので、玄関からベランダまでの通り道を確保することを優先します。
使えないものをとっておけばまたごみを溜め込む生活に戻ってしまって、あまり意味をなしません。本人の意向を尊重しつつも、住環境を改善するという確固たる意思を持ってください。
収納法など一般的な片付け方のテクニックは、大方片付いてから考えましょう。数人がかりで一気に処分を進めるだけでも、ごみ屋敷の印象は変わるはずです。ごみ屋敷には、ほこり、カビなどアレルギーの原因になるものがたくさんあって、マスク・エプロンなどの装備をしないと、体調を崩してしまうこともあります。家族の日程が合う日に作業日を決めたら、各自の事前準備も必要でしょう。
大型ごみを処分することも片付け方のポイントですが、全てを自治体が回収してくれるわけではありません。壊れた冷蔵庫、掃除機などのように自治体では処分が難しい家電がある場合、民間業者を活用します。使わずにしまっていた布団、衣類などにダニが発生している場合、一緒に処分するとスムーズです。
自治体のごみ回収日を待っているとどうしても処分が先延ばしになってしまって、スムーズな片付け方とは言えません。一定のコストにはなりますが、全てを一括で処分できる業者に依頼するとスムーズでしょう。業者によっては、まだ使えるリサイクル品の買取を依頼できるケースもあります。使えるものは換金してクリーニングやリフォームの費用にまわすのも、賢い選択と言えるでしょう。
ごみ屋敷になってしまった理由は1人1人異なって、いろいろな要望があります。本人が片付けを手伝う場合、家族主導で行う場合などいろいろなパターンがあって、意向をふまえた片付け方を意識していく必要があるでしょう。
効率的な片付け方だけを重視する方法が良いわけではなく、ライフスタイルに合わせた納得がいく形を考えていきます。衛生面と安全管理に配慮しつつ必要なものを残す方法もあって、画一的なやり方では解決できないことを理解しましょう。
ごみ屋敷を専門に扱うプロの業者に相談した場合でも、状況に合わせた片付け方に調整していくことはできます。ごみ屋敷の補修、ごみ撤去後の処分品回収まで一貫したサポートが受けられますので、信頼できる業者への相談をおすすめします。