2017.10.27 15:45
家がゴミ屋敷になってしまうのは、その人の心理状態も大きく関係していると言われています。どういった方がゴミを溜めやすいのか、その心理と対策方法について紹介しましょう。
ゴミをどんどん溜め込んでしまう心理状態として、以下3つがあげられます。
1. 疲労の蓄積
仕事や地域の人間関係など何らかのストレスがたまって、私生活が後回しになってしまうケースがあります。自分を犠牲にしてでも頼まれ事をしっかりこなそうと頑張ってしまう方ほど状態が悪化しやすく、積極的なサポートを必要とします。
2. 捨てることへの脅迫概念
戦後の物質難を経験した高齢者は「ないこと」の恐ろしさを経験している分、捨てることへの恐怖感を抱きがちです。しまいこんだことを忘れて新しいものを買ってきた場合でも処分することは難しく、どんどん物が溜まっていきます。
家族や社会から孤立した寂しさを紛らわせるためにゴミ屋敷となってしまった例では、ひとりぼっちになることに対する恐怖も一因です。物を処分すると同時に不安を軽減する対処をとり、心理的な問題の解決を図ります。
3. 判断力・決断力の低下
物を捨てる、という決断をするだけでもエネルギ—を必要とするもので、判断力が鈍った状態だとストレスに感じるケースがあります。捨てていいのか考えているうちに疲れてしまって、明日にまわす。これが蓄積された状態として物があふれた環境ができます。
背景にある原因によって検討したい対策が変わってくるため、一筋縄では進みません。ストレスが蓄積して物があふれた状態なら、カウンセリングを受ける、転職も視野に入れて働き方をコントロールするなどの対策が必要です。
人間関係のストレスにしても同様で、負担に感じている近所付き合いやトラブルから一定期間遠ざけることも検討しましょう。捨てることへの脅迫概念がある場合、経済的な支援や家族の定期的な面談などを考えます。物品整理によって生活面についての不安を軽減できるもいて、思い切った対策に踏み切ることが新しい人生をスタートするきっかけになりえることを理解しましょう。
ゴミ屋敷を作ってしまった老親を説得しようとしても、歩み寄りが難しいケースがあります。家族ほど近い間柄では老親も意固地になって、不安に感じている心理を表現できない問題が生じるためです。
ゴミ屋敷清掃業者など第三者を挟むことでお互いが歩み寄り、円満解決できることがあります。家族には話しができない心理的葛藤を理解しつつ整理を進めることで家の中がスッキリ片付き、安心して生活できる環境が理想です。心理面に関する悩み・葛藤をご家族に共有、汚部屋を繰り返さない対策に関するアドバイスもしてくれる業者を探してみるのはいかがでしょうか。