2018.01.28 08:50
家がゴミ屋敷化すると不衛生や悪臭といったデメリットがありますが、深刻な問題として、害虫の発生が挙げられます。害虫の成長は著しく、少しの放置でもあっという間に数が増えていきます。家がゴミ屋敷化してしまった際には、合わせて害虫の駆除方法についても理解しておきましょう。
ゴミ屋敷に発生する害虫といえば、代表的なのがゴキブリやハエなどでしょう。他にも、ノミやアリを始め、あらゆる害虫がゴミ屋敷に住み着いてしまいます。こうした虫は暗い場所を好む性質があるため、ゴミの陰に卵を産み、どんどん繁殖してしまう恐れがあります。
ゴキブリやハエは短期間で大量発生するのが特徴です。ゴキブリは10日に1回ほどのペースで卵を産み、ハエも約1週間のペースで産卵から成虫になるサイクルを繰り返すといいます。繁殖しやすい環境にあるゴミ屋敷の場合、気づいたらとんでもない数の害虫が発生していた、というケースは少なくありません。当然ながら、ゴミ屋敷状態になっている期間が長ければ、その分害虫も数え切れないほどの数に繁殖している可能性は高いでしょう。
害虫駆除は、一般的な家であれば、殺虫剤を使って対処することもできます。部屋全体に対策したいなら、燻煙式の殺虫剤を撒き、部屋の隅にいる虫まで一斉に退治してしまうのが良いでしょう。しかし、ゴミ屋敷となると別です。
ゴミが大量に積まれた状態になっているところにこうした殺虫剤を使用すると、隙間に隠れていたゴキブリなどが一斉に逃げ出して、大変なことになってしまいます。もちろん、窓を開けるのは近所迷惑になるので禁物です。また、殺虫剤は基本的に卵には効かないため、せっかく撒いてもまた新たに大量発生してしまう可能性もあるでしょう。
害虫駆除をするなら、まずは部屋をきちんと片付ける必要があります。殺虫剤が使えないから、というのはもちろんですが、いくら駆除をしても、ゴミ屋敷が改善されない限り害虫は発生し続けるからです。根本から解決しなければ、この問題は意味がありません。
不用品回収業者では、ゴミ屋敷の片付けと一緒に害虫駆除まで一緒に行っているところもあります。ゴミの片付けも害虫の駆除も、大掛かりになってくると自分一人で対策するのは難しいものです。もし、自分だけではどうしようもない状態にまでいってしまったら、不用品回収業者に相談し、まとめて依頼してみましょう。