2018.05.29 15:05
テレビではよくゴミ屋敷の特集が組まれていますが、ゴミ屋敷や汚部屋は日本の社会問題と言われています。それは、ゴミ屋敷に住む住人の病気やケガのリスクだけでなく、近隣住民への悪臭や害虫、火災などの苦痛や不安もあるからです。また、孤独死の中には、汚部屋で亡くなっているケースもあるのですが、ゴミ屋敷が地域社会から孤立し、高齢者の孤独死とつながる問題にもなっているのです。このように、ゴミ屋敷には様々な問題が含まれていますが、ゴミ屋敷を解決することは社会の問題を解決していくことに繋がっていきます。
最近では、断捨離という言葉をよく耳にしますが、身の回りの物を整理し、消費する生活から節約する生活に変えるという意味で使われています。しかし、なかなか捨てられない方が多く、ゴミをどんどん溜め込んで汚部屋になっていきます。20代女性の約半数以上の方が自他共に認める汚部屋女子であるとの調査結果もあります。また、最近では、独身男性にもゴミ屋敷化が急増しており、清掃業者への依頼は独身女性よりも独身男性の方が多くなっています。そこには、コンビニやネットショッピングなどゴミが多く出る買い物や生活習慣をしていることが原因になっています。
その他にも、汚部屋になってしまう理由としては、一人暮らしで部屋を清掃する時間がない、家電やプラスチックゴミなどゴミの分別がよくわからない、大きな家具の処分の仕方がわからない、引越しや離婚のあとにゴミを処分できなかったなどがあります。また、高齢者になると体力が低下して清掃が難しくなったり、認知症やうつ病などの病気が原因になる場合もあります。このように、ゴミ屋敷になってしまうと、性格的にだらしないと誤解されがちですが、必ずしもそうではないこともあります。
仕事や地域社会の人間関係がストレスとなり、疲労が蓄積すると清掃への意識が後回しになってしまうこともあります。このようにストレスが蓄積していくと物を捨てる決断力が低下していきます。また、ゴミ屋敷化してしまうと、捨てることへの恐怖感を抱き、ゴミを溜め込むことで心の安定を図っている方もいます。さらに、自分に対して周りの住人がどう思うか関心がないという自己放任の状態になってしまうこともあります。このように、ゴミ屋敷になってしまう背景には、心理状態も大きく関係しています。
最近では、高齢者にもゴミ屋敷住人が増えており、その結果、けがや病気のリスクが高くなっていると言われています。子どもに迷惑をかけられないと、遠く離れた故郷で暮らしている親も多くなっていますが、親が高齢になるほど実家には処理しきれない不用品が増えていく傾向にあります。このようにゴミ屋敷や汚部屋には、深刻な問題として害虫の発生があります。ゴミ屋敷の問題はゴミの異臭や片付けの問題だけでなく、必ずといっていいほど害虫被害が発生しています。
その代表的な害虫は、ゴキブリやハエ、アリなどですが、他にも、あらゆる害虫がゴミ屋敷には住み着いてしまいます。こうした害虫は生ゴミや腐敗物、暗い場所などを好み、汚部屋は最適な繁殖環境になっているのです。一般の家庭においても、ゴキブリやハエなどが繁殖しますが、ゴミが放置したままのゴミ屋敷では、その繁殖力の高さからあっという間に大量の害虫が発生してしまいます。ゴミ屋敷状態になっている期間が長いほど、それに比例するようにものすごい数の害虫が繁殖していることになります。
このような不潔な環境だと病気を招いたり、ゴミの下敷きになってケガをしたりなど、体力のない高齢者にとっては生命を脅かす問題につながる可能性もあります。人が介護や援助を受けずに自力で元気に生活する期間のことを健康寿命と言いますが、ゴミ屋敷を解消していくことは、まさに健康寿命を延ばすことに繋がっていきます。実家の清掃や片付けを何度か手伝ったとしても、しばらくすると元に戻ってしまうというケースが多くあります。根本的に解決していくためには、汚部屋の清掃はプロの片付け屋へ依頼するのも一つの方法です。
実家を清掃し整理することで、健康寿命を脅かすリスクを取り除くことになりますし、高齢者の場合は生前整理にもつながります。いざというときは、諸々と忙しく、遺品整理をする時間が無いものです。親が元気なうちに生前整理も兼ねて清掃することで健康的な生活をおくることができます。
ゴミ屋敷になってしまったとき、一人で抱え込んでしまうと、事態がますます深刻になっていきます。心と環境をすっきりと整理するためには、思い切ってプロの片付け屋に相談することです。片付け屋は、汚部屋の清掃や整理、不用品の買取りや処分、害虫駆除も行なってくれます。また、汚部屋の片付けが終わっても、また逆戻りをしないように、整理収納アドバイザーが日々の生活での片付ける方法をアドバイスしてくれます。アドバイザーは、片付ける方法だけでなく、片付ける人になるために必要な考え方や姿勢も教えてくれます。
このように、プロの片付け屋に依頼することで、時間の取れない方でもゴミを整理することができますし、最後まできれいにやりきってもらえます。道具なども全て業者が準備して行なうので、時間と体力の節約になりますし、ひどい臭いや害虫などの特殊な清掃も請け負ってくれます。料金はゴミの量や処分品の種類などによって違いはありますが、事前に見積もりをすることもできます。汚部屋であるということは、誰にも言えない悩みですが、プロの片付け屋はプライバシーをしっかり守ってくれるので安心して依頼することが可能です。
そして、一人暮らしの女性の場合は、業者に依頼したいけど男性に入られるのは嫌という方もいます。そのような場合でも、業者の中には、訓練された清掃のプロ女性スタッフを派遣してくれるところがあります。女性ならではの気配り、目配り、心配りで汚部屋をきれいに清掃してくれます。
2018.04.27 15:30
日用品や服がゴミと一緒に放置され、掃除をしていない・掃除が出来ない状態の「汚部屋」、そして軒下や庭まで不要品で埋め尽くされた「ゴミ屋敷」。どうして「汚部屋」や「ゴミ屋敷」にしてしまうかは、「片付けができない」ことが主な原因であるとされますが、特に女性の場合は女性なりの「片付けできない」理由や背景があります。清掃のプロの経験談などを参考に、「汚部屋」や「ゴミ屋敷」になってしまう女性に共有する5つのことをまとめてみました。
ファストファッション系の服やアクセサリーを、今すぐ必要ではないのに、「安いから」という理由だけで買っていませんか?服以外の日用品を買い込んでしまう人も同じです。似たようなデザインのものを買ってしまったり、安売り品を買い込んで結局使い切ることができなかったり。そんな方は、自分に必要な物の量とバランスを把握しきれていないのです。
古い服、もう着なくなった服を「捨てられない」、あるいは服を買った店のバッグや袋を「捨てられない」ということはありませんか?着ない服や使わない雑貨が、引き出しの奥にしまいこんであったり、ヘタをすると買ってきたパッケージさえ解かないまま放置してあったりしていませんか?使わないとわかっていても捨てられないでいると、モノはたまっていく一方なのです。
男性は家族や友人なら部屋が片付いていなくても構わないという人が多いようです。対して女性は、片付いていない自室に誰かを招き入れるのを嫌う傾向が強いのです。彼氏や友達を、今のあなたの部屋に呼ぶことができるか考えてみましょう。
女性の場合、仕事に加え、子供の世話や親の介護など、家庭の負担が増えることの影響を受けやすく、ストレスが蓄積されていきます。特に、今まで出来ていた整理や掃除を億劫に感じたり、後回しにしたりしている人は要注意です。
あなたの部屋に、古いファッション雑誌が積み上げられていませんか?雑誌は、頻度の少ない資源ゴミの日に分別して出す必要があります。日頃から雑誌を分類して、資源ゴミ回収日を把握していないと、出すのを忘れて溜め込んでしまいがちです。
以上の5点に一つでも当てはまるものがあったら、自分の部屋を見直してみましょう。そして部屋が散らかっているなら、すぐに片付けと掃除をして「汚部屋」化を防ぎましょう。特に4つめに心当たりがある方は、職場の理解や家族の助けを求めましょう。
2018.02.26 14:00
「断捨離」や「ミニマリスト」というキーワードがよく登場するようになった近頃では、「モノが少ない=快適」という図式が一般的となってきました。しかし、現実には「モノを処分する」ことができずに、「モノを減らせない」結果「モノにあふれた部屋に暮らしている」という人が多いのです。
部屋の中一杯にモノがあふれた状態、物が入る隙間のない押し入れやクローゼットを見るたびに、「ゴミ屋敷」というキーワードすら浮かんでくるという人すらいらっしゃるかもしれません。不要なモノに見切りをつけて処分し、快適な生活空間を手に入れるにはどうすればよいのでしょうか?
この記事では、これでゴミ屋敷寸前状態から脱出するための、片づけに必要な「不要物の見極め方」についての基準を5つご紹介させていただきます。
家の中がゴミ屋敷化してしまう大きな原因は、モノを処分する決心ができないことにあります。しかし一度手放す痛みを味わわなければ、物を増やさない生活習慣を身に着けることはできないのです。
片付けの極意は、まず必要なものとそうでないものの見極めを持つことです。絶対生活に必要なものをまずはピックアップしましょう。たとえば、預金通帳や印鑑、貴金属類といった貴重品は絶対に捨てられないモノの筆頭です。次に日常生活に最低限必要なツール、冷蔵庫などの家電も捨てるわけにはいきません。
家の中のどの部屋からモノを追い出すかを考えましょう。優先順位を決めることができたら、まず最優先する部屋からモノをすべて出します。それから絶対に必要なものを戻します。
そもそも片付かなくなる理由とは、部屋における物の量の許容量をオーバーしていることにあります。絶対に必要なものだけを置いた状態になったら、今度はその部屋に関係するものだけをアイテム数を絞って置くようにします。
例えばバスルームなら、シンクの下には入浴と洗濯に関係するものだけを置くといったようにします。その部屋に関係なく置かれていたものは、ほぼすべて不要物です。
そもそも片付かなくなる理由とは、部屋における物の量の許容量をオーバーしていることにあります。絶対に必要なものだけを置いた状態になったら、今度はその部屋に関係するものだけをアイテム数を絞って置くようにします。
例えばバスルームなら、シンクの下には入浴と洗濯に関係するものだけを置くといったようにします。その部屋に関係なく置かれていたものは、ほぼすべて不要物です。
先に挙げた5つの基準は、よく考えてみればどれも当たり前のことばかり、そしてすべて自分や家族の生活空間を快適に保つために必要なことです。
一度に解決する必要はなく、例えば一か月に一つの基準に当てはまるものを順に片付けてみてください。これでわずか半年後には家の中は見違えるように整理整頓されています。
早急にゴミ屋敷状態を脱出して、自分とご家族のために快適な空間をもう一度取り戻してみてください。
2018.01.28 08:50
家がゴミ屋敷化すると不衛生や悪臭といったデメリットがありますが、深刻な問題として、害虫の発生が挙げられます。害虫の成長は著しく、少しの放置でもあっという間に数が増えていきます。家がゴミ屋敷化してしまった際には、合わせて害虫の駆除方法についても理解しておきましょう。
ゴミ屋敷に発生する害虫といえば、代表的なのがゴキブリやハエなどでしょう。他にも、ノミやアリを始め、あらゆる害虫がゴミ屋敷に住み着いてしまいます。こうした虫は暗い場所を好む性質があるため、ゴミの陰に卵を産み、どんどん繁殖してしまう恐れがあります。
ゴキブリやハエは短期間で大量発生するのが特徴です。ゴキブリは10日に1回ほどのペースで卵を産み、ハエも約1週間のペースで産卵から成虫になるサイクルを繰り返すといいます。繁殖しやすい環境にあるゴミ屋敷の場合、気づいたらとんでもない数の害虫が発生していた、というケースは少なくありません。当然ながら、ゴミ屋敷状態になっている期間が長ければ、その分害虫も数え切れないほどの数に繁殖している可能性は高いでしょう。
害虫駆除は、一般的な家であれば、殺虫剤を使って対処することもできます。部屋全体に対策したいなら、燻煙式の殺虫剤を撒き、部屋の隅にいる虫まで一斉に退治してしまうのが良いでしょう。しかし、ゴミ屋敷となると別です。
ゴミが大量に積まれた状態になっているところにこうした殺虫剤を使用すると、隙間に隠れていたゴキブリなどが一斉に逃げ出して、大変なことになってしまいます。もちろん、窓を開けるのは近所迷惑になるので禁物です。また、殺虫剤は基本的に卵には効かないため、せっかく撒いてもまた新たに大量発生してしまう可能性もあるでしょう。
害虫駆除をするなら、まずは部屋をきちんと片付ける必要があります。殺虫剤が使えないから、というのはもちろんですが、いくら駆除をしても、ゴミ屋敷が改善されない限り害虫は発生し続けるからです。根本から解決しなければ、この問題は意味がありません。
不用品回収業者では、ゴミ屋敷の片付けと一緒に害虫駆除まで一緒に行っているところもあります。ゴミの片付けも害虫の駆除も、大掛かりになってくると自分一人で対策するのは難しいものです。もし、自分だけではどうしようもない状態にまでいってしまったら、不用品回収業者に相談し、まとめて依頼してみましょう。