2017.12.26 19:20
害虫の中でも大量発生しやすいのが、ゴキブリやハエ、ウジ虫などでしょう。一般的な家庭にもいるゴキブリやハエですが、その繁殖力の高さから、ゴミ屋敷ではとてつもない数にまで増えてしまっていることも少なくありません。
では、ハエの幼虫であるウジ虫がどうやって湧くのかをご存知でしょうか。もちろん、何もないところから自然に発生するわけではありません。ウジ虫が発生するのは、主に生ごみの中です。ハエは生ごみや腐敗物が好物なので、そこに卵を産み付けます。ハエが産卵してから卵がふ化し、ウジ虫から成虫になるまでのスピードは早く、その間たったの1週間。しかも一度に100個程度の卵を産むため、あっという間に大量発生してしまいます。
ゴミ屋敷の場合、ゴミを捨てず家に放置したままのケースも多いでしょう。当然ながら、生ごみなどがゴミ袋に入ったまま放置されていれば、そこから害虫が発生します。食べ終わった食器をそのままにしておくのも、三角コーナーに捨てた生ごみを放置するのも、害虫にとっては格好の餌食です。食べた後の物を放置しがちな方は注意しましょう。
当然ながら、虫が湧かないようにするには、何よりもごみや食器などを早く片付けることです。食べ終わった後の食器はすぐに洗う、ゴミが溜まったら必ず毎週決まった曜日に捨てる。こういった習慣を付けることが、虫が湧くのを防ぐ一番の方法です。
とはいえ、ゴミ屋敷になるまで放置してしまう方の場合、そうした習慣がなかなか身につけられないケースも多いでしょう。一度放置してしまったら手が付けられなくなってしまい、どうにもできない状態にまで発展してしまう……そうなったら、自分一人で悩んでいても解決できません。
もし、一人で解決できないほどゴミ屋敷の状態が悪化してしまったら、不用品回収業者に相談してみましょう。家の中に溜まった不用品を一斉に回収してくれるのはもちろん、害虫駆除まで一緒にやってくれるところもあります。
ゴミ屋敷に溜まった生ごみを放置すれば、害虫は増えていく一方です。1日でも早く家を片付けて、害虫との生活から脱却しましょう。
2017.10.27 15:45
家がゴミ屋敷になってしまうのは、その人の心理状態も大きく関係していると言われています。どういった方がゴミを溜めやすいのか、その心理と対策方法について紹介しましょう。
ゴミをどんどん溜め込んでしまう心理状態として、以下3つがあげられます。
1. 疲労の蓄積
仕事や地域の人間関係など何らかのストレスがたまって、私生活が後回しになってしまうケースがあります。自分を犠牲にしてでも頼まれ事をしっかりこなそうと頑張ってしまう方ほど状態が悪化しやすく、積極的なサポートを必要とします。
2. 捨てることへの脅迫概念
戦後の物質難を経験した高齢者は「ないこと」の恐ろしさを経験している分、捨てることへの恐怖感を抱きがちです。しまいこんだことを忘れて新しいものを買ってきた場合でも処分することは難しく、どんどん物が溜まっていきます。
家族や社会から孤立した寂しさを紛らわせるためにゴミ屋敷となってしまった例では、ひとりぼっちになることに対する恐怖も一因です。物を処分すると同時に不安を軽減する対処をとり、心理的な問題の解決を図ります。
3. 判断力・決断力の低下
物を捨てる、という決断をするだけでもエネルギ—を必要とするもので、判断力が鈍った状態だとストレスに感じるケースがあります。捨てていいのか考えているうちに疲れてしまって、明日にまわす。これが蓄積された状態として物があふれた環境ができます。
背景にある原因によって検討したい対策が変わってくるため、一筋縄では進みません。ストレスが蓄積して物があふれた状態なら、カウンセリングを受ける、転職も視野に入れて働き方をコントロールするなどの対策が必要です。
人間関係のストレスにしても同様で、負担に感じている近所付き合いやトラブルから一定期間遠ざけることも検討しましょう。捨てることへの脅迫概念がある場合、経済的な支援や家族の定期的な面談などを考えます。物品整理によって生活面についての不安を軽減できるもいて、思い切った対策に踏み切ることが新しい人生をスタートするきっかけになりえることを理解しましょう。
ゴミ屋敷を作ってしまった老親を説得しようとしても、歩み寄りが難しいケースがあります。家族ほど近い間柄では老親も意固地になって、不安に感じている心理を表現できない問題が生じるためです。
ゴミ屋敷清掃業者など第三者を挟むことでお互いが歩み寄り、円満解決できることがあります。家族には話しができない心理的葛藤を理解しつつ整理を進めることで家の中がスッキリ片付き、安心して生活できる環境が理想です。心理面に関する悩み・葛藤をご家族に共有、汚部屋を繰り返さない対策に関するアドバイスもしてくれる業者を探してみるのはいかがでしょうか。
2017.09.29 18:10
ごみ屋敷を片付けると決めたら、ものを減らすことからスタートします。誰が見てもごみと分かる古雑誌、賞味期限が切れた食品などから処分すると、足の踏み場が出てくるはずです。通路を作らないことには内部に入っていけないので、玄関からベランダまでの通り道を確保することを優先します。
使えないものをとっておけばまたごみを溜め込む生活に戻ってしまって、あまり意味をなしません。本人の意向を尊重しつつも、住環境を改善するという確固たる意思を持ってください。
収納法など一般的な片付け方のテクニックは、大方片付いてから考えましょう。数人がかりで一気に処分を進めるだけでも、ごみ屋敷の印象は変わるはずです。ごみ屋敷には、ほこり、カビなどアレルギーの原因になるものがたくさんあって、マスク・エプロンなどの装備をしないと、体調を崩してしまうこともあります。家族の日程が合う日に作業日を決めたら、各自の事前準備も必要でしょう。
大型ごみを処分することも片付け方のポイントですが、全てを自治体が回収してくれるわけではありません。壊れた冷蔵庫、掃除機などのように自治体では処分が難しい家電がある場合、民間業者を活用します。使わずにしまっていた布団、衣類などにダニが発生している場合、一緒に処分するとスムーズです。
自治体のごみ回収日を待っているとどうしても処分が先延ばしになってしまって、スムーズな片付け方とは言えません。一定のコストにはなりますが、全てを一括で処分できる業者に依頼するとスムーズでしょう。業者によっては、まだ使えるリサイクル品の買取を依頼できるケースもあります。使えるものは換金してクリーニングやリフォームの費用にまわすのも、賢い選択と言えるでしょう。
ごみ屋敷になってしまった理由は1人1人異なって、いろいろな要望があります。本人が片付けを手伝う場合、家族主導で行う場合などいろいろなパターンがあって、意向をふまえた片付け方を意識していく必要があるでしょう。
効率的な片付け方だけを重視する方法が良いわけではなく、ライフスタイルに合わせた納得がいく形を考えていきます。衛生面と安全管理に配慮しつつ必要なものを残す方法もあって、画一的なやり方では解決できないことを理解しましょう。
ごみ屋敷を専門に扱うプロの業者に相談した場合でも、状況に合わせた片付け方に調整していくことはできます。ごみ屋敷の補修、ごみ撤去後の処分品回収まで一貫したサポートが受けられますので、信頼できる業者への相談をおすすめします。
2017.08.27 14:25
社会問題にもなっているゴミ屋敷は、だらしない性格のせいに誤解されることもありますが必ずしもそうではありません。真面目で立派な仕事をしている人、きちんとした家族でもゴミ屋敷に住んでいることも多々あります。
部屋が片付けられない人は、不安やストレスを抱えている人が多いといわれています。物に囲まれていることで安心感を抱いていたり、ストレスが大きすぎて部屋を整頓する心の余裕がないのです。雑然とした中ではリラックスも難しくさらにストレスが重なり、ますます部屋を片付けることができないという悪循環に陥っていると考えられます。家族で負の連鎖を断ち切って、ゴミ屋敷を脱出する方法はないのでしょうか。
まず、家の片付けが家族の中の誰か1人の負担になっていないか見直しましょう。ゴミ屋敷を解消するには家族全員で問題意識を共有し、誰か1人の責任にするようなことは厳禁です。
たとえば、これまで妻が片付けを主に行ってきて滞っているならば、ストレスとなっている要因は何なのか明らかにして、家族の協力で解決していきましょう。ゴミ屋敷がニュースになるほど増えているのは、それだけ現代社会がストレスに満ちている証拠でもあります。不安な精神状態がそのまま汚部屋、ゴミ屋敷に投影されてしまっているのです。
「片付けられない」ことに一番悩んでいるのは本人自身ともいわれます。ゴミ屋敷をどうにかしたいと悩んでいても自分だけでは解決できず、誰かに助けて欲しいと願っているのです。ゴミ屋敷になるまでに至った原因を突き止め、ストレス発散方法を家族全員で模索しましょう。
しかし、いくら家族で心の問題を解決できたとしても、相変わらず1人に負担がかかっているようではいつ逆戻りしないとも限りません。家の片付けは家族全員でするものと考えを改め、1人1人が体を動かすことは何よりも大事です。家の中のどこを誰が掃除するのか分担を決めるなどして、ゴミ屋敷からの脱出に取り組んでください。
家族が団結してゴミ屋敷を解決しようと同じ目標を持つことができたとしても、それぞれが忙しく、なかなか具体的に動けないこともあるかもしれません。そんな時には、思い切ってプロに相談してみるというのもおすすめです。
廃棄物処理と運搬の許可、古美術商の許可を得ている会社ならば、ゴミの処理はもちろん不用品の買取も安心してまかせることができるでしょう。まずはプロにゴミ屋敷をリセットしてもらい、その後、家族できれいな状態をキープするよう努力していってはいかがでしょうか。
2017.07.28 18:35
最近「帰省したら実家がゴミ屋敷になっていて驚いた」という人が増加しています。高齢化社会が深刻化するとともに「片付けられない高齢者」が増えているのです。たとえば、若い頃には清潔好きだった母親が年齢とともに「物を捨てられない母」になってしまったことに愕然とする人も少なくありません。
「溢れる物につまずいて転倒して骨折したことをきっかけに、寝たきりになってしまった」というも例もあるので、そのままにしておくことは大変危険です。「物を捨てられない母」を変える3つの方法を紹介します。
高齢の「物を捨てられない母」は、さまざまな理由を抱えています。たとえば、寂しさを紛らわせるのに物に囲まれることで安心している人もいるのです。また、年齢とともに思い出の品、趣味の作品などが増え「どれも捨てられない」という状況に陥っている人も少なくありません。
片付けられない人の多くがストレスや寂しさを抱えているともいわれています。もし「物を捨てられない母」と離れて暮らしているならば、会いに行く機会を増やしてみるのも一つの方法でしょう。心の問題が解決されて、汚部屋からの脱出に成功した例もあります。
一方で、年を取るほど判断力や決断力も鈍るものです。いったい何から捨てるべきか決心がつかないために「捨てられない母」になっていることもあります。いざ重い腰をあげたとしても体力が続かず、最後まできれいに片付けることができなくなっている高齢者は結構います。心の問題に寄り添うだけではなく、実際に片付けを手伝うことも非常に重要です。
「物を捨てられない母」が抱える心の問題に寄り添い、実家に戻るたびに片付けを手伝っても、しばらくすると元通りというケースも、残念ながら少なくありません。何度も同じことを繰り返すことは「物を捨てられない母」自身も周囲も苛立ちばかりがつのるものです。そうなっては解決方法を根本的に見直す必要があるともいえるでしょう。
どうしても、人間は年を取るほど変わることは難しいものです。ありのままの「物を捨てられない母」を認めて、掃除はプロにまかせるというように考え方を変えてみることをおすすめします。何よりも母親自身にストレスが少なく、なおかつ清潔な環境に暮らしていて欲しいと考えるならば、プロへの依頼を検討してみてはいかがでしょうか。